新しいWindowsPCを購入しました。……と言いながら買ったのは2ヶ月前なのですが、忙しくて放置。→そろそろ学習用に使おうということで、必要なソフトを入れることにしました。
今回はMySQLをWindows11環境に入れます。いつもインストール時に「あれ、これどうやるんだっけ!?」となるので、せっかくなので手順を記録に残しておこうと思います。
同じような環境の方のお役に立てば幸いです。
今回の私の目的
- Windows11に直にMySQLをインストール(WSL2使わない)
- 主に学習用としてMySQLを使いたい
- それでも趣味のサイト開発や実務でも使うかもしれない想定
- PHPからアクセスして使う用
本来であればLinux仮想マシン(WSL2)を使った方が良いと思いますが、結構ストレージを食うのでちょっと……(画像生成AI等でも使う予定なので)。
ということで、今回は手軽に直で入れます。
実務(PHP)でも使うかもしれないので、それを考慮にも入れつつインストールしたいなというのが希望です。
ダウンロード
MySQLのサイトでダウンロードページ……の前に、まずはバージョンについて先に考えておきます。
MySQLのバージョンは!?
MySQLのバージョンは、大きく分けてMySQL8系と、SQL5系があります。バージョンが飛んでいるだけあって、多くの変更と改善があるようです(詳しくは調べてませんが)。
私は趣味や実務でも使う=私の場合は安価な共用レンタルサーバーを使うので、MySQL5.7(5系の最新)一択です。
この時点で選択を誤ると面倒臭いことになるので、きちんと考えておきましょう。
インストーラを落とす
今回Windows11なので、「MySQL Installer for Windows」からインストーラ版をダウンロードします。
私は以下の様にしてダウンロードに進みました。
32bit版しかないようなので64bit表記のZIP版の方がよいのか!?とも思いましたが、実際にインストールする際は64bit版になるので安心してください(インストーラだけが32bitという意味)。
次の画面へ遷移しました。
ここはいかにもサインアップ(登録)が必要そうに見えます。実際、私はそう思い込んで、昔アカウントを登録した記憶があります。
しかし実はしなくてもダウンロードはOK。「No thanks, just start my download.」のリンクをクリックすればダウンロードが始まります。
インストール
落としたインストーラー:私の場合はmysql-installer-web-community-5.7.43.0.msiをダブルクリックして起動します。
おそらく管理者のパスワードが求められると思いますが、入力して進めてください。
インスール対象の選択
すると以下の様な選択肢が表示されます。
結果として私はCustomを選びましたが、きちんと理解するために以下に翻訳を用意しました。
- Server only:
MySQLサーバーのみをインストールします。MySQLのアプリケーションを開発する予定がないが、MySQLサーバーをデプロイしたい場合にこのタイプを使用してください。 - Client only:
MySQLアプリケーションの管理に必要なツールをインストールしますが、MySQLサーバー自体は含まれません。サーバーにアクセスして設定する予定の場合に便利です。MySQL Shell, MySQL Router, MySQL Workbench、ドキュメント、サンプル、例などが含まれます。 - Full:
このカタログに含まれるすべての製品をインストールします。これには、MySQLサーバー、MySQL Shell、MySQL Router、MySQL Workbench、ドキュメント、サンプル、例などが含まれます。 - Custom:
あなたがインストールしたい製品を正確に選択することができます。これにより、OSに応じて、他のサーバーバージョンやアーキテクチャも選択することができます。
2のClient only以外なら、どれでも目的は果たせそうです。
Workbenchは入れたいなと思いましたが、Fullは余計なものまで入るので、先ほどの通り私はCustomにしました。
続いてインストールする項目を選ぶ画面になります。私はMySQL5.7.43(X64)と、Workbench8.0.32(X64)を選択しました。
今回落としたインストーラでは、ここでもMySQLバージョンを選べます。Server onlyの場合は、バージョンは選べませんでした。
左ペインで項目を選択した状態で「→」ボタンを押せば、右ペイン(インストール対象)に移せます。最後にNextで進みます。
次に「インストールするのはこれでいいんだよね!?」的な画面が出ます。
間違いが無ければExcuteします。私の場合は10秒ほどでインストール完了し、その後Nextします。
タイプ&ネットワーク設定
なにやら小難しそうなタイプ&ネットワークの設定画面が出ます。私は以下の様にしました。
まず手が止まるのは、Server Configuration Typeです。英語の翻訳を載せておきますので参考にしてください。
- Development Computer:
これは開発用のコンピューターで、多くの他のアプリケーションがこの上にインストールされる予定です。MySQLが使用するメモリは最小限になります。 - Server Computer:
このコンピューター上でいくつかのサーバーアプリケーションが動作します。Webサーバーやアプリケーションサーバーの場合、このオプションを選択してください。MySQLのメモリ使用量は中程度になります。 - Dedicated Computer:
このコンピューターは、MySQLデータベースサーバーを実行するために専用されています。Webサーバーなどの他のサーバーは実行されません。MySQLは利用可能なすべてのメモリを使用します。 - Manual:
デフォルトの設定ファイルの値を保持してください。値に変更が必要な場合、設定ファイルを編集して手動で更新する必要があります。
普通の用途のパソコンであれば(仕事用であっても)、1のDevelopment Computerを選択すれば良いでしょう。メモリの使用量など、個別の設定は後で好きにいじることが可能です。
他は基本は初期値のままにしておき、より詳細に設定できるよう「Show Advanced Options」にだけチェックを入れておきました。
Nextで進めます。
アカウントとロール
次に、アカウントとロール(役割・権限のようなもの)を設定します。私は以下の様に入力しました。
まず、MySQLのrootのパスワードを最初に決めます。
パスワードと確認用で2度パスワードを打ったら、User Accountsから任意で追加できます。私は以下のようにして1つ管理者ユーザーを追加しました。
OKを押すとポップアップが閉じるので、続けて親ウィンドウのNextを押して進めます。
サービスに登録するか
MySQLをウィンドウズのサービスとして登録するかの設定です。要はPCを起動させたら常駐プログラムとして起動させるかという意味です。
私はサービスに登録したかったので、以下のようにデフォルト設定のままNextを押します。
サービスに登録したくなければ、一番上のチェックを外せばOKです。
データのアクセス権限
データファイルのパーミッション(アクセス権限)を設定します。私は初期値である一番上を選択しました。
3つの選択肢の翻訳を添えておきますので参考にしてください。
- Yes, grant full access to the user running the Windows Service(if applicable)and the administrators group only. Other users and groups will not have access.:
はい、Windowsサービスを実行しているユーザー(該当する場合)と管理者グループのみに完全アクセス権を付与します。他のユーザーやグループはアクセスできません。 - Yes but let me review and configure the level of access.:
はい、しかしアクセスレベルを確認し、設定させてください。(→選択すると詳細な設定が可能) - No, I will manage the permissions after the server configuration.:
いいえ、サーバーの設定後に権限を管理します。
大抵の場合は最上部の項目で良いと思います。選択後、Nextで進めます。
ログの設定
少し前に「Show Advanced Options」にチェックを入れたため、ログの設定項目が挟まれています。私には必要無かったので、そのままNextで進めます。
ちなみにGeneral Logは、クエリ(SQL)をログとして残すかどうかです。
大量のログファイルになるので私はチェックを入れませんでしたが、必要に応じてチェックしておくとSQLのデバッグに役立ちます。
その他オプション
こちらも「Show Advanced Options」にチェックを入れたために表示されます。これも必要無かったので、そのままNextします。
Server IDは理由が無い限り変える必要はないとは思います。
Table Names Caseは、テーブル名の大文字・小文字です。デフォルトのLower Caseで良いと思いますが、大文字小文字を区別するようにしたい場合はPreserve given caseを選択する必要があります。
ひたすらExecute/Next
あとは以下で最終確認をしたら、ひたすらExecute/Nextします。
全て終えると、インストールが完了します。
Pathを登録
このままでも使えますが、コマンドプロンプトやPowerShellからMySQLを使うこともあるでしょう。
なのでPathが通っていた方が便利です。
また、無事インストールできているかの動作確認もできるので、環境変数にPathを通しておきます。
Pathが通っているか確認
MySQLのインストーラがPathを通しておいてくれていればすぐに使えます。コマンドプロンプトやPowerShellから、以下の文字列を打ちEnterしてみてください。
mysql --version
今回、私がMySQLをインストールした直後は、以下の様になりました。
つまりMySQLインストーラはPathを通してくれてはいないようで、このような場合は自分でPathを通す必要があります。
ここでエラーが出ずに、MySQLのバージョンが表示されれば、以降をやる必要はありません。
今回追加するパスの確認
今回の説明では、以下の場所にMySQLのバイナリファイルがあることを想定します。つまり以下のフォルダにパスを通すことを前提とします。
C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.7\bin
インストールしたバージョンによってパスが変わりますので、調べておいてください。後ほどこの文字列を使います。
環境変数の編集
Windowsキーを押した後に、env
と打ち込むと「システム環境変数の編集」が候補に表示されますので、そのままEnter(またはアイコンをクリック)して実行してください。
以下のウィンドウが立ち上がりますので「環境変数」をクリックします。
すると、以下の様になりますので、ユーザー環境変数のPathを選択した状態で、「編集」ボタンをクリックします。
「新規」を押し、先ほどのMySQLのバイナリファイルがあるフォルダのパスを貼り付け、「OK」で保存します。
動作確認
改めて以下のコマンドを、コマンドプロンプトまたはPowershellに打ち込み、Enterで実行します。
mysql --version
以下の様になればOKです。
お疲れ様でした!
まとめ
久々にMySQLをインストールしましたが、なかなか骨の折れる作業ですね。確認項目が結構多いので、今回まとめておいて良かったと思います。
思い返してみると、MySQLのインストールは、十数年前から何度も行っています。しかしながら、方法はあまり大差ありませんでした。
ですので、本ページの内容も、当分はほぼ同じ感じで参考になってくれると思います。参考になれば幸いです。
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